早大競走部の駅伝監督を3月末に退く渡辺康幸氏(41)と後任に決まった相楽豊コーチ(34)が9日、東京都内で記者会見し、渡辺監督は「やるべきことはやった。1人の力でチームはつくれなかった」と達成感をにじませた。相楽コーチは「魅力があり、勝てるチームを目指したい」と抱負を述べた。
ともに早大OB。渡辺氏は2003年4月にコーチとなり、04年4月に監督に昇格した。一番の思い出には10~11年シーズンの出雲、全日本、箱根の大学駅伝3冠達成を挙げた。「苦労が報われたと思った。残念なのは、ことしの箱根で青学大に優勝をさらわれたこと」としみじみと話した。
福島・安積高出の相楽氏は箱根駅伝には2度出場した。05年からコーチを務め「学生の自主性を尊重しながら、国際舞台で戦える選手を育てたい」と意欲を示した。〔共同〕