9日早朝の東京外国為替市場で円相場は3日続落して始まった。8時30分時点では1ドル=120円71~74銭近辺と、前週末6日の17時時点に比べ61銭の円安・ドル高水準で推移している。6日発表の2月の米雇用統計が米労働市場の堅調さを示す結果になり、同日のニューヨーク市場で円売り・ドル買いが優勢になった流れを引き継いだ。朝方の東京市場では新規の取引材料が乏しいなか、120円台後半で小幅な値動きとなっている。
ただ円は6日のニューヨーク市場で付けた約3カ月ぶりの安値である121円29銭に比べると、やや円高・ドル安水準で推移している。
円はユーロに対して大幅に反発して始まった。8時30分時点では1ユーロ=130円91~95銭近辺と、同1円49銭の円高・ユーロ安水準で推移している。日本時間早朝に一時130円71銭近辺と、1月26日以来の円高・ユーロ安水準を付けた。対ドルでのユーロ安が円の対ユーロ相場に波及し、円買い・ユーロ売りが優勢になった。
ユーロの対ドル相場は大幅に4日続落して始まった。8時30分時点では1ユーロ=1.0843~46ドル近辺と、同0.0181ドルのユーロ安・ドル高水準で推移している。日本時間の早朝に一時1.0822ドル近辺と、2003年9月4日以来ほぼ11年半ぶりのユーロ安・ドル高水準を付けた。前週末発表の2月の米雇用統計を受け、対ユーロでもドル高が進んだ。〔日経QUICKニュース(NQN)〕