個人向けの代表的な運用商品である公募投資信託への資金流入が続いている。投資信託協会が12日発表した統計によると、2月末の純資産残高は95兆8570億円と、1月末より1兆8479億円増え、9カ月連続で過去最高を更新した。
公募投信は国内外の株式や債券などで運用する。購入額にあたる設定額から解約・償還額を差し引いた資金流入額は9943億円だった。運用タイプ別では海外の株式や債券を組み入れる投信への流入が目立った。
個人が証券口座に預けた資金を運用する「マネー・リザーブ・ファンド(MRF)」と呼ばれる投信の残高は11兆2852億円と、1年2カ月ぶりに過去最高を更新した。2月は日経平均株価が約15年ぶりの高値まで上昇したため、株や投信の利益を確定して得た資金が流入したようだ。