岸田文雄外相は14日、仙台市内でフランスのファビウス外相と会談し、年末にパリで開く国連気候変動枠組み条約第21回締約国会議(COP21)に向けて緊密に連携する方針を確認した。ファビウス氏は「議長国として具体的な成果が得られるようお願いする」と述べ、岸田氏は地球温暖化対策の国際枠組みの採択を巡り日本が積極的に貢献する意向を示した。
岸田氏は会談の冒頭「経済連携、防災、環境などの国際的課題を議論し、2国間関係を進展させたい」と強調。テロの脅威が増大しているイスラム過激派の台頭を念頭に、フランスが豊富な情報を持つアフリカ諸国の開発での協力強化で一致した。
経済面では日本と欧州連合(EU)が協議している経済連携協定(EPA)の2015年中の大筋合意に向け、交渉を加速させることで一致した。
両氏は13日に都内で開いた外務・防衛担当閣僚級協議(2プラス2)に参加。14日は国連防災世界会議に出席するため仙台市を訪れた。