16日早朝の東京外国為替市場で、円相場は横ばい圏で始まった。8時30分時点では1ドル=121円34~37銭近辺と、前週末17時時点(121円33~35銭)とほぼ同じ水準で推移している。前週末13日のニューヨーク市場では、米国の早期利上げを意識したドル買いが続いた一方、米株式相場や原油先物相場の下落を嫌気した市場参加者から「低リスク通貨」とされる円を買う動きも出たため、方向感は乏しかった。きょうの東京市場もこうした流れを引き継いで始まっている。
円は対ユーロで大幅に反発して始まった。8時30分時点では1ユーロ=127円25~32銭近辺と同1円50銭の円高・ユーロ安で推移している。ユーロの対ドルでの下落が波及している。
ユーロの対ドル相場は大幅に9日続落して始まった。8時30分時点では1ユーロ=1.0486~89ドル近辺と同0.0125ドルのユーロ安・ドル高で推移している。前週末のニューヨーク市場では、量的金融緩和を導入したユーロ圏と利上げに向かう米国との金融政策の方向性の違いを意識したユーロ売り・ドル買いが続いた。きょうの東京市場も安値圏で始まっている。〔日経QUICKニュース(NQN)〕