菅義偉官房長官は18日午前の記者会見で、2015年の春季労使交渉で大手主要企業の一斉集中回答が同日午後にかけて予定されていることに関して、「昨年の水準をさらに上回るような力強い賃上げの動きが広がることを期待している」と述べた。賃金水準を底上げするベースアップについて自動車や電機を中心に高水準の回答が相次ぐ見通しと伝わっていることに関しては「昨年の政労使会議の中で経済界は賃金の引き上げに向けた最大限の努力をはかることで合意している」と指摘した。
政労使会議を通じた政府による賃上げ要請に関して、菅氏は「政府が介入していいかどうかという思いも実はあった」と説明。その上で「(政労使会議で)合意したことが実現されるということは良かったなと思う」と語った。〔日経QUICKニュース(NQN)〕