オウム真理教(アレフに改称)や分派した「ひかりの輪」について、上川陽子法相は20日の閣議後の記者会見で「麻原(彰晃、元教団代表の松本智津夫死刑囚)の強い影響下にあり、現在もなお無差別の大量殺人に及ぶ危険性がある」との認識を示した。
地下鉄サリン事件から20年が経過したことについては「事件の衝撃が目に焼きついて離れない。被害に遭われた方々、ご遺族の方々の大きな痛みを考えると胸が痛い」と述べた。
公安審査委員会は1月、両団体に対する団体規制法に基づく観察処分の期間更新を決定。上川法相は「凶悪な事件を二度と起こしてはいけない。教団の活動実態の把握に努め、公共の安全確保に万全を期す」と強調した。