神奈川や福岡など10道県知事選が26日、告示され、統一地方選が幕を開けた。北海道、大分の2知事選では与野党が対決。各候補者は地方創生や経済活性化を訴え、有権者に信任を求めた。
大分県知事選で4選を目指す現職の広瀬勝貞氏(72)は大分市の大分城址公園で出陣式。「目指すは安心、活力、発展の大分県づくりだ」と声を張り上げ、安倍政権の進める地方創生と「考え方、やり方は同じ」と強調した。式には直前に推薦を決めた自民、公明両県連の幹部や村山富市元首相(91)らが出席した。
大分市長を辞職して立候補した新人、釘宮磐氏(67)は、民主党県連の実質的な支援を受け、JR大分駅前の出陣式で「中央政府の言いなりになるのではなく、地方は地元の人々が責任を持ってつくっていこう」と第一声を上げた。市町村の独自性を生かした県政運営を訴え、官僚出身の広瀬氏との違いを強調する。
共産党の新人、山下魁氏(38)の陣営幹部は「国の言いなり勢力と共産党との対決だ」として支持を訴え、造園業で新人の箕迫高明氏(65)は「大分は今の態勢ではだめだ」と主張した。
北海道知事選は現職で4選を目指す高橋はるみ氏(61)に、新人でフリーキャスターの佐藤のりゆき氏(65)が挑む構図となる。
自民党道連と公明党道本部が推薦する高橋氏は札幌市内で「憧れの地として北海道ブランドはアジアで高まっている。この追い風を飛躍のチャンスとしなければいけない」と力を込めた。
民主党北海道や共産党道委員会など野党各党が支援する佐藤氏は同市内で、道出身であることを強調し「ワクワクする北海道をつくる、その先頭に立ちたい」と道政の刷新を訴えた。