レノボ・ジャパンは26日、年内に国内でスマートフォン(スマホ)事業に参入することを明らかにした。販売形態やブランドなどは未定。国内生産を検討していた企業向けサーバーは秋から中国レノボ・グループ傘下のNECパーソナルコンピュータ(NECPC)の米沢事業場(山形県米沢市)で生産すると正式に発表した。パソコンに偏る収益源を多様化する。
4月にレノボ・ジャパンとNECPCの社長に就任する留目真伸氏が就任会見で表明した。NTTドコモなどの携帯電話大手からの発売を検討しているほか、通信事業者を自由に選べる「SIMフリー」端末の販売も目指しているとみられる。
レノボのアジア太平洋担当プレジデントのロードリック・ラピン氏は「日本は市場規模が大きく、高い利益率も期待できる。(SIMロック解除の義務化など)政策変更も追い風だ」と述べた。
レノボはスマホ市場で世界3位。新興国で販売を伸ばしている「レノボ」ブランドと、米グーグルから2014年に買収した「モトローラ」ブランドを持つ。