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池坊生ける「イケノボーイズ」、五輪へ始動 華道をPR

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東京進出の記者会見に臨んだ「IKENOBOYS(イケノボーイズ)」の5人=16日、東京都千代田区


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開幕まで800日を切った東京五輪・パラリンピックに向け、国内外から大勢の人々が訪れる東京。この街を、花を生けるメンズ(男子ら)、略して「イケメン」の5人組が、華道で彩ります――。そんなコンセプトで若手華道家たちが東京を拠点にグループで活動を始める。名前は「IKENOBOYS(イケノボーイズ)」。華道流派の「華道家元池坊」(本部・京都市)が立ち上げた、PR隊だ。


メンバーは京都や広島、東京などに住む5人で、普段の仕事はバラバラ。最年少の真壁弘典さん(23)は都内の薬科大に通う大学5年生。祖母の影響で6歳で華道を始めたといい、「これまでは教わるだけだったけど、自分から同世代に発信できるのは楽しい」と話す。最年長で華道歴15年のリーダー、柿沢正一さん(42)は、国内外の華道講習会で講師を務める。「世界に類を見ない日本の伝統芸で、東京を彩りたい」と意気込む。


グループはもともと、若い世代に華道の魅力を伝えることを目標に、2016年冬に結成した。国内最古で最大規模の流派の池坊が新たな発信に力を入れる背景には、深刻な華道人口の減少がある。文化庁が華道流派の家元や団体など114カ所に行った調査(2016年)では、回答した8割が会員の高齢化や減少を課題に挙げた。和室が少なくなって花を生けなくなったり、女性の社会進出や仕事の多忙化で華道教室に通いにくくなったりしているのだという。


若い世代へのPR方法を模索する中で、グループを立ち上げ、「同世代が伝統継承を頑張っている」という共感を得るのが効果的と考えた。グループで、これまで京都市の着物ショーなど、約50件のイベントに参加してきたという。


今後は、公共スペースやオフィスなどに要望に応じて華道作品を制作・展示する。価格は1回あたり3万円~30万円で、予算に応じてメンバーもパフォーマンスも行う。グループの活動はインスタグラム(


https://www.instagram.com/ikenoboys/


別ウインドウで開きます


)で紹介している。(藤田太郎)



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