27日早朝の東京外国為替市場で、円相場は反落して始まった。8時30分時点では1ドル=119円14~18銭近辺と、前日17時時点に比べ52銭の円安・ドル高で推移している。前日のニューヨーク市場で、週間の米新規失業保険申請件数が前週から減ったことなどを手掛かりに、米国の景気の堅調さが意識され、円売り・ドル買いが増えた。前日の日本時間夕刻に中東情勢の緊迫を背景に低金利通貨の円を買う動きが広がった反動で、持ち高調整の円売りも出やすかった。東京市場でもこうした流れを引き継いで始まった。
総務省は8時30分に2月の全国消費者物価指数(CPI)を発表した。生鮮食品を除く総合が前年同月比2.0%上昇と、市場予想の2.1%を下回った。ただ、市場では日銀がさらなる金融緩和に踏み切るとの見方が後退しているため、相場の反応は目立たなかった。
円は対ユーロで続伸して始まった。8時30分時点では1ユーロ=129円64~70銭近辺と同99銭の円高・ユーロ安で推移している。中東情勢の緊迫を手掛かりにした円買いが対ユーロでは優勢となった。
ユーロの対ドル相場は反落して始まった。8時30分時点では1ユーロ=1.0879~83ドル近辺と同0.0133ドルのユーロ安・ドル高で推移している。好調な米景気指標を受け、ユーロ売り・ドル買いが増えた流れを引き継いで始まった。〔日経QUICKニュース(NQN)〕