総務省が27日に発表した2月の家計調査によると、2人以上世帯の1世帯あたり消費支出は26万5632円と、物価の動きを除いた実質で前年比2.9%減った。消費税が上がる前の駆け込み消費が膨らんだ昨年2月と比べて大きく減ったが、減少率は1月(5.1%減)よりも小さかった。衣料品などの消費が持ち直しつつある。
消費の内訳をみると、「家具・家事用品」が実質で18.9%減った。昨年、冷蔵庫や洗濯機などを購入する動きが集中した反動とみられる。住居の設備修繕への支出なども大きく減った。
「被服及び履物」は実質で前年比1.3%増えた。大雪が降った昨年2月に比べると、今年は天候が大きく崩れず、買い物に出かけやすかった。季節要因をならした2月の実質消費支出は前月比0.8%増と、2カ月ぶりに前月を上回った。