【ＮＱＮニューヨーク＝川内資子】６日の米株式相場は続伸した。ダウ工業株30種平均の終値は前営業日の２日に比べて117ドル61セント（0.7％）高の１万7880ドル85セントだった。米株式市場が休場だった３日に発表された３月の雇用統計の低迷を受けて、米連邦準備理事会（ＦＲＢ）による利上げ開始が年後半以降に先延ばしされ相場を支えるとの見方から買いが優勢となった。

雇用統計で非農業部門の雇用者数の前月比の増加幅は市場予想の半分程度にとどまった。米景気を支えるため、ＦＲＢが利上げ開始を後ズレさせるとの見方を誘った。

ニューヨーク連銀のダドリー総裁が６日の講演で、利上げペースが緩やかになると述べたと伝わった。緩和的な金融政策が長引くとの見方が改めて強まった。

原油先物相場が大幅に上昇し、シェブロンなど石油関連株が収益拡大への期待から買われたことも相場を押し上げた。

朝方は雇用統計への失望感から売りが先行し、ダウ平均の下げ幅は110ドルを超える場面があった。その後に上げ幅は170ドル超に達するなど値動きは大きくなった。

ナスダック/dx/async/async.do/ae=P_LK_ILTERM;g=96958A90889DE2E6E3EBE2EAE2E2E3E5E2E1E0E2E3E29BE0E2E2E2E2;dv=pc;sv=NX総合株価指数は同30.380ポイント（0.6％）高の4917.317で終えた。

業種別Ｓ＆Ｐ500種株価指数は全10種が上昇。「エネルギー」や「公益事業」の上昇が目立った。ニューヨーク証券取引所（ＮＹＳＥ）の売買高は約９億株（速報値）、ナスダック市場（同）は約16億3000万株だった。

１～３月期の出荷台数が１万台を超えたと発表した電気自動車/dx/async/async.do/ae=P_LK_ILTERM;g=96958A90889DE2E6E3E4E7E2E7E2E3E4E2E1E0E2E3E29BE0E2E2E2E2;dv=pc;sv=NX（ＥＶ）のテスラ・モーターズが急伸。証券会社が投資判断を引き上げたマイクロソフトも大幅高となった。病院運営企業を買収すると発表したヘルスケア施設に投資する不動産投資信託/dx/async/async.do/ae=P_LK_ILTERM;g=96958A90889DE2E6E3E5E7E3E6E2E3E4E2E1E0E2E3E29BE0E2E2E2E2;dv=pc;sv=NX（ＲＥＩＴ）のベンタスも高い。

一方、製薬のブリストル・マイヤーズスクイブが小安い。バイオ製薬のユニキュアと心臓関連の分野で提携すると発表したが、提携に関する資金負担が売りを誘ったとみられる。製薬のジョンソン・エンド・ジョンソン（Ｊ＆Ｊ）や映画・娯楽のウォルト・ディズニーも下げた。