【NQNニューヨーク=大石祥代】10日のニューヨーク外国為替市場で円相場は反発した。前日比30銭の円高・ドル安の1ドル=120円20~30銭で終えた。今週に入って対円でもドル高基調が強まった反動から、週末とあって持ち高調整を目的とした円買い・ドル売りが優勢となった。
もっとも、午後に入ると積極的な売買を手掛ける雰囲気に欠き、円の上値を追う動きも限られた。
円の高値は120円05銭、安値は120円47銭だった。
円は対ユーロで4日続伸し、前日比1円の円高・ユーロ安の1ユーロ=127円50~60銭で終えた。一時は127円22銭と3月16日以来の円高・ユーロ安水準を付けた。ユーロが対ドルで下げたことを受け、対円でもユーロ売りが活発になった。
ユーロは対ドルで5日続落した。前日比0.0055ドル安い1ユーロ=1.0600~10ドルで終えた。欧州中央銀行(ECB)と米連邦準備理事会(FRB)の金融政策の方向性の違いを意識したユーロ売り・ドル買いが続いた。ユーロは1.0567ドルと3月17日以来のユーロ安・ドル高水準を付ける場面もあった。
ユーロの高値は1.0636ドルだった。