【ソウル=共同】埼玉県の私立高校サッカー部員22人が試合で韓国を訪れた際、ソウルの東大門にあるショッピングモールで集団で万引きし、帰国後に韓国警察から呼び戻されて取り調べを受けていたことが、ソウル中部警察署や高校への取材で分かった。警察は部員らを書類送検する。
部員らはチームのトレーニングウエアを着て万引きし、防犯カメラの映像で高校が特定された。
同署によると、22人は3月27日朝、モール内の9店を回り、総額252万ウォン(約27万6800円)相当のベルトや財布など70点余りを盗んだ疑い。店員が出勤前で人がいない店を回って商品を盗んでいた。
同署が学校側に連絡。帰国していた部員らは再び韓国へ渡って調べを受け、盗品は全て返却した。韓国の高校との親善試合を終え、日本へ帰る前の自由時間に万引きをしていたという。
埼玉県の高校は10日、副校長が記者会見し「ご迷惑をお掛けした。申し訳ない。生徒を厳しく指導したい」と謝罪した。22人は「店員がいないからやってしまった」「ほかの部員が盗んだのを見て自分もできると思った」などと話しており、6日から自宅で謹慎しているという。