都心の大動脈、山手線で休日に起きたトラブルは約41万人の足に影響。利用客からは戸惑いや憤りの声が漏れた。
柱が倒れた現場に近い秋葉原駅では、運転見合わせを知らせる構内放送が繰り返し流れ、駅員に再開の見込みを聞く人や、路線図を見ながら別のルートを考える人の姿が目に付いた。
就職説明会に出席するため、つくばエクスプレス(TX)で秋葉原駅に来た茨城県の女子大学生(22)は「品川駅まで行く予定だが、乗り換え方が分からず遅刻は避けられない。まさかこんなことになるなんて……」と途方に暮れていた。
山手線で池袋駅近くの仕事先に向かう予定だった板橋区の会社員の男性(60)は「急ぎの仕事なのに、山手線以外の行き方が分からない。JRは遅れることが少なく、信頼していたのにがっかり」と話し、急ぎ足でタクシー乗り場に向かっていった。