【NQNニューヨーク=川内資子】14日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で原油先物相場は4日続伸した。WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で、期近の5月物は前日比1.38ドル高の1バレル53.29ドルで取引を終えた。需給が緩んだ状態がやや和らぐとの思惑から買いが優勢となった。
イランのザンギャネ石油相が「石油輸出国機構(OPEC)は産油量を少なくとも5%減らすべきだ」と述べたと伝わった。OPECが産油量削減に動けば、先行きの需給が引き締まるとの観測が強まった。
ノースダコタ州で2月の産油量が減少したとの統計も原油の買いを促したとの指摘もあった。
ガソリンは反発。ヒーティングオイルは4日続伸した。
ニューヨーク金先物相場は続落した。ニューヨーク商品取引所(COMEX)で取引の中心である6月物は前日比6.7ドル安の1トロイオンス1192.6ドルで終えた。一時1183.5ドルまで下落し、1日以来ほぼ2週ぶりの安値を付けた。欧米の金融政策の方向の違いを背景にドルの対ユーロなどでの先高観は強く、ドルの代替投資先とされ逆の値動きをしやすい金に売りが出た。
銀とプラチナは続落した。