フジドリームエアラインズ(FDA、静岡市)は14日、6月から関西国際、神戸、南紀白浜の関西3空港にチャーター便を就航すると発表した。これら3空港に乗り入れるのは初めて。関西から北海道と東北を結ぶ路線で、主に観光の団体客を取り込む。同社は国内チャーター便を収益の柱の一つとして育てる方針で、関西地区での営業強化につなげる。
6月13日の関西―中標津便を皮切りに、9月下旬までに関西3空港と稚内、中標津、青森を結ぶ12往復を運航する。全74席の小型ジェット機を使用し、夏の観光シーズンに合わせた団体の観光需要に機動的に対応する。3~4日程度のツアーを組む旅行会社が座席を買い取るため、安定した収益が見込める。一般の購入はできない。
FDAは2014年度、前の年度比で2倍強となる約250往復の国内チャーター便を運航した。これまでのチャーター便は定期路線を持つ静岡や愛知県営名古屋空港の発着が多かったが、今年3月に9機目となる機材を導入するなどで柔軟な運航が可能になっている。日本航空や全日空など航空大手が手薄な分野で顧客開拓を進めて、15年度は前年度を上回る運航を目指す。