東京都はサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)の整備を促進するため補助制度を拡充する。地域の医療・介護施設と連携協定を結べば、1戸当たり100万円を支給する。5月下旬から対象事業者を募る。2015年度は既存建物の改修なども含め計1500戸を整備する計画で、高齢者が安心して暮らせる街づくりを進める。
街全体で高齢者を支える地域包括ケアの実現を目指し、地元の病院や介護サービス事業者とサ高住が入居者への情報提供などで協力するよう促す。サ高住の敷地内に地元住民も使える地域密着型の医療・介護施設を併設すれば、さらに1戸当たり最大30万円を加算する。
既存の建物をサ高住に改修する場合も補助対象にする。バリアフリー化のためのエレベーターの設置には、国の補助を合わせて1500万円程度を支給する。
都は25年度までにサ高住などを現在の約1.7倍の2万8000戸にする目標を掲げている。14年度からは一般住宅や交流施設を併設することを条件にした助成制度も始めており、15年度予算ではサ高住の整備促進費用として総額約20億円を計上している。