古河電池の2015年3月期の連結経常利益は、前の期比6%減の27億円程度だったようだ。従来予想は1%増の29億円としていたが、一転して減益になった。鉛蓄電池の原料となる鉛価格が見通しより上がり、採算が悪化した。価格転嫁で補いきれなかった。
売上高は9%増の約540億円と従来予想を20億円上回ったようだ。車載用電池で冬場の国内販売が見通しより伸びた。産業電池も中国の地下鉄車両用が堅調だった。営業利益は26億円前後と3%減り、従来予想を3億円下回ったもよう。
16年3月期の経常利益は前期推定比7%増の29億円前後となりそうだ。電池で価格転嫁が進む。年間配当の予想は前期から1円増やし7円とする公算が大きい。