統一地方選の後半戦(26日投票)が19日告示され、大阪府では9つの市長選などが告示された。このうち富田林、高石、大阪狭山の3市は立候補者が1人だけで、無投票で当選が決まった。他市は選挙戦に突入し、吹田、八尾、寝屋川の3市は、府議会与党の大阪維新の会が推薦する候補と、野党の自民党などが推す候補との対決が軸の構図となった。
ほかに府内で市長選が告示されたのは高槻、泉佐野、藤井寺の3市。9市長選で現職7人、元職1人、新人10人の計18人が出馬した。全員が政党の公認を受けず、無所属での出馬。各候補者はそれぞれの市内の繁華街や住宅街で街づくりや福祉などの政策を訴えた。
市長選がある9市のうち、吹田、八尾の2市は大阪市に隣接している。大都市地域特別区設置法によると、大阪市民が対象の5月17日の住民投票で賛成多数となり、大阪市の特別区移行が決まった場合、隣接する市も特別区に移行することが可能になる。選挙戦で将来の都構想拡大をにらんだ論戦が展開されるかどうかも注目される。