28日午後2時55分ごろ、高知県・足摺岬の北東約40キロの洋上で、離着水訓練中だった海上自衛隊岩国航空基地所属の救難飛行艇「US2」が飛び立とうとした際、右翼のエンジン1基が脱落した。同機は離水を中止したが機内に浸水し、機首が海中に突っ込む形になった。乗組員19人は救命ボートで脱出し民間船に救助されたが、4人が打撲などの軽傷。
海自によると、右翼の最も外側に付いているバランス保持用の浮具も折れていた。機体は機首が海中に入り、両翼と胴体が海面から出た状態になった。同機は左右2基ずつのエンジンを搭載しており、残る3基の状態は分かっていない。
海自は事故調査委員会を設置。事故機以外の同型機4機について、原因が判明するまでの間の運航を停止した。〔共同〕