地球温暖化防止のため、職場で冷房時の室温を28度に抑えて軽装を促す「クールビズ」が1日、官公庁や多くの企業などでスタートした。今年は11年目で、10月末まで。
11年目の「クールビズ」がスタートし、軽装で仕事をする環境省の職員(1日、東京・霞が関)=共同
快晴となった東京(大手町)では、午前9時の気温が平年より約5度高い22度だった。霞が関の中央省庁ではジャケットを着用せず、半袖やノーネクタイで出勤する職員が目立った。
クールビズを担当する環境省国民生活対策室の河原徹係長は、白の沖縄の開襟シャツ「かりゆしウエア」姿で「気持ち良く、体にも負担をかけずに勤務できる」と話した。
暑さが本格化する6~9月は「スーパークールビズ」期間とされ、官公庁ではポロシャツやアロハシャツ、スニーカーの着用も認められる。
クールビズの認知率は9割を超え、温暖化対策の効果は二酸化炭素(CO2)の削減量に換算して220万トン(2012年度実績)に上る。
環境省は、軽装だけでなく扇風機やブラインドの有効活用、ベランダでの植物栽培による「緑のカーテン」化などの取り組みも奨励している。〔共同〕