こどもの日に合わせ、人形劇や竹細工など昔ながらの遊びを楽しむ「日本童話祭」が５日、大分県玖珠町であった。会場となった河川敷には全長約60メートルの巨大こいのぼりが登場し、子どもたちが中をくぐり抜けて楽しんだ。

この日は雲一つ無い青空。黒い布製のこいのぼりに扇風機で空気を送ると、大人が立って通れる大きさに。その中を子どもたちは家族と手をつないでゆっくり歩いたり、内側からこいのぼりに触ったりして喜んでいた。

熊本市から家族で訪れた狩生慎君（５）は「思ったより短かったけど、こいのぼりの中は広くて楽しかった」と笑顔を見せた。

町によると、童話祭は1950年、地元出身で童話作家として活躍した久留島武彦さんにちなんで始まった。巨大こいのぼりは35年ほど前から地元の有志が手作りし、くぐり抜けが名物になっている。〔共同〕