気象庁は6日、箱根山(神奈川県箱根町)で火山活動が高まり、大涌谷周辺に影響を及ぼす小規模な噴火が発生する可能性があるとして、噴火警戒レベルを1(平常)から2(火口周辺規制)に引き上げ、自治体の指示に従って危険な地域には立ち入らないよう呼び掛けた。
小規模噴火した場合、大涌谷周辺では大きな噴石に警戒が必要で、風下では火山灰や小さな噴石が降る恐れがある。
箱根ロープウェイは6日、早雲山―桃源台の全線の運行を終日見合わせると明らかにした。大涌谷周辺の遊歩道や登山道は4日から立ち入りが規制されている。
気象庁によると、箱根山周辺では4月26日から大涌谷周辺を震源とする火山性地震が増加しており、5月5日には箱根湯本で震度1を観測する地震が3回発生。傾斜計でも、地震活動に関連するとみられるわずかな変動が観測された。
また大涌谷の温泉施設で蒸気が勢いよく噴出しているのを確認、火山活動がさらに高まっていると考えられるとした。〔共同〕