【ニューヨーク=河内真帆】米百貨店最大手メーシーズが13日発表した2~4月期決算は、売上高が前年同期比1%減の62億3200万ドル(約7420億円)、純利益は同14%減の1億9300万ドルだった。西海岸の港湾での労使紛争で荷揚げが遅れたことや、冬の異常寒波が響いた。ドル高で外国客の購買力が低下したことも影響した。
既存店売上高は0.1%減らした。最高経営責任者(CEO)のテリー・ラングレン氏は同四半期の成長が目標に届かなかったと指摘。港湾での労使紛争や異常気象などが予想以上に業績への足かせになったことを明かした。
同社は業績テコ入れへデジタル事業や新しい店舗コンセプト開発に積極投資している。廉価商品を販売する新コンセプト店「メーシーズ・バックステージ」を今秋には導入する計画であるほか、化粧・美容品販売チェーン「ブルー・マーキュリー」を買収し店舗数を拡大するなど、新規事業の収益軸成長を急ぐ。