【NQNニューヨーク=川内資子】13日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で原油先物相場は小反落した。WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で、期近の6月物は前日比0.25ドル安の1バレル60.50ドルで取引を終えた。原油需給の緩みが解消するには時間がかかるとの見方から原油の売りがやや優勢となった。
米エネルギー省エネルギー情報局(EIA)が発表した週間の石油在庫統計で、原油在庫は前週比で増加の市場予想に反して減少した。需給の引き締まりの連想から発表直後は原油に買いが入った。だがその後は在庫の水準自体はなお高いことに関心が移った。このところ原油相場は上昇基調にあっただけに、当面の利益を確定する目的の売りが出やすかった。
ガソリンとヒーティングオイルはともに続伸した。
ニューヨーク金先物相場は続伸した。ニューヨーク商品取引所(COMEX)で取引の中心である6月物は前日比25.8ドル高の1トロイオンス1218.2ドルで終えた。一時1218.5ドルまで上昇し、4月6日以来ほぼ1カ月ぶりの高値を付けた。4月の米小売売上高が前月比で横ばいとなり、個人消費の伸びが鈍っているとの見方が強まった。米景気を支えるための緩和的な金融政策が長引き、金市場への資金流入が続くとの見方から買いが優勢となった。
銀とプラチナも続伸した。