錦織圭（日清食品）はクレーコートを得意とするトマス・ベルッシ（ブラジル）をストレートで下し３回戦に進んだ。侮れない相手との対戦に第１セットは「途中までサービスゲームをキープするのに必死だった。いつも以上に身構えていた部分があった」という。

しばらくはベースラインから後方での様子見を決め込んだのだが、副産物が一つ。相手の跳ねる第２サーブへの対処ではむしろ下がり目のポジショニングが効果的で「それで結構ポイントを取れた部分もあった」。第１セットを７―５で取ると、そのまま押し切った。

１回戦を戦ったのが24日。２回戦まで２日間空いたことに「助かりました。体の回復は、２日あれば大体できる」。26日はベルッシと同じ左利きの西岡良仁（ヨネックス）に練習相手を務めてもらったという。

センターコートで戦ったことには「正直、あまり意識していなかった。どの大会でも、大きなコートでやろうが舞い上がることはなくなってきたので」。体も心も充実している。（合六謙二）