北海道砂川市の交差点で軽ワゴン車と乗用車が衝突するなどして、ワゴン車の歌志内市の会社員、永桶弘一さん(44)ら5人家族の4人が死亡した事故で、砂川署は8日、道交法違反(ひき逃げ)の疑いで、高校1年の長男、昇太さん(16)を約1.5キロにわたって引きずったとみられる車を運転していた20代の男を逮捕する方針を固めた。
男が運転していた車は米国メーカーのピックアップトラック。捜査関係者によると、男は乗用車に同乗していた土木作業員の男性と知人同士とみられる。現場まで約2キロの国道12号で、この2台に似た車が猛スピードで事故のあった交差点の方向に走る様子が目撃されており、道警は無謀な運転が事故につながったとみている。
衝突現場付近の防犯カメラの映像などから、乗用車が信号を無視して交差点に進入し、軽ワゴン車と衝突したとみられる。トラックには右側面に大きな損傷があり、交差点で衝突した2台が止まっていた位置から、乗用車の方にぶつかった可能性がある。
男は7日、砂川署に出向き事情聴取を受けた。男が説明した知人宅の敷地内からトラックが発見され、同署は8日も任意で事情を聴いていた。
事故は6日午後10時35分ごろ起き、永桶さんと妻の文恵さん(44)、車外に投げ出された高校3年の長女、恵さん(17)の3人が死亡。中学1年の次女、光さん(12)も重体となった。昇太さんは現場から離れた路上で亡くなっていた。〔共同〕