【ＮＱＮニューヨーク＝古江敦子】８日の米株式市場でダウ工業株30種平均は３日続落した。終値は前週末比82ドル91セント（0.5％）安の１万7766ドル55セントと、４月２日以来ほぼ２カ月ぶりの安値だった。前週末発表の５月の米雇用統計の改善を受け、米連邦準備理事会（ＦＲＢ）が年内に政策金利/dx/async/async.do/ae=P_LK_ILTERM;g=96958A90889DE2E6E3E5E4EAE3E2E3E4E2E1E0E2E3E29BE0E2E2E2E2;dv=pc;sv=NXを引き上げるとの観測が続いた。ギリシャ債務問題の不透明感を背景に欧州株式相場が下落し、米市場にも売りが及んだ。

ＦＲＢが利上げに踏み切れば、米株式相場への余剰資金の流入が細るとの見方が売りを誘った。米長期金利/dx/async/async.do/ae=P_LK_ILTERM;g=96958A90889DE2E6E3E5E4E1E0E2E3E4E2E1E0E2E3E29BE0E2E2E2E2;dv=pc;sv=NXの足元の上昇傾向も相場の重荷として意識された。金利上昇が企業や家計の資金調達コストを増やし、投資や消費が伸び悩むのではとの警戒感が強まった。

ハイテク比率が高いナスダック/dx/async/async.do/ae=P_LK_ILTERM;g=96958A90889DE2E6E3EBE2EAE2E2E3E5E2E1E0E2E3E29BE0E2E2E2E2;dv=pc;sv=NX総合株価指数は反落し、前週末比46.831ポイント（0.9％）安の5021.627と、５月13日以来ほぼ１カ月ぶりの安値で終了した。５月末に過去最高値を更新した後とあって、当面の利益を確定する売りが出やすくなっている。

業種別Ｓ＆Ｐ500種株価指数は「ＩＴ（情報技術）」や「資本財/dx/async/async.do/ae=P_LK_ILTERM;g=96958A90889DE2E6E3EBE6EAE3E2E3E5E2E1E0E2E3E29BE0E2E2E2E2;dv=pc;sv=NX・サービス」「一般消費財/dx/async/async.do/ae=P_LK_ILTERM;g=96958A90889DE2E6E3EBE6E4EAE2E3E5E2E1E0E2E3E29BE0E2E2E2E2;dv=pc;sv=NX・サービス」など９業種が下落。「電気通信サービス」は上げた。ニューヨーク証券取引所（ＮＹＳＥ）の売買高は約７億株（速報値）、ナスダック市場は約16億7000万株（同）だった。

個別銘柄では、アップルが下げた。この日から開いた年次の世界開発者会議（ＷＷＤＣ）で新たな音楽配信/dx/async/async.do/ae=P_LK_ILTERM;g=96958A90889DE2E6E3E4E1EAE7E2E3E4E2E1E0E2E3E29BE0E2E2E2E2;dv=pc;sv=NXサービスを発表したが、想定通りの内容として材料出尽くし感からの売りに押された。半導体のインテルやＩＢＭも下落。証券会社が投資判断を引き下げたアメリカン航空グループ、ユナイテッド航空など航空株が安く終えた。５月の世界の既存店売上高が低調だった外食のマクドナルドは小幅に下げた。