【NQNニューヨーク=大石祥代】15日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で原油先物相場は3日続落した。WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で期近の7月物は前週末比0.44ドル安の1バレル59.52ドルで取引を終えた。ギリシャの債務問題を巡る不透明感が強く意識され米株式相場が下落した。運用リスクを避けようとする投資家がリスク資産とされる原油先物に売りを出した。
6月のニューヨーク連銀景気指数や5月の鉱工業生産指数が前月から低下した。米景気の回復や先行きの石油需要について想定ほど強くならないのではとの観測が相場の重荷になった。
ガソリン、ヒーティングオイルは3日続落した。
ニューヨーク金先物相場は3営業日ぶりに反発した。ニューヨーク商品取引所(COMEX)で取引の中心である8月物は前週末比6.6ドル高の1トロイオンス1185.8ドルで終えた。外国為替市場でドルがユーロに対して軟調となり、ドルの代替資産として逆の値動きになりやすい金には買いが優勢になった。ギリシャ債務問題の不透明感もリスク回避の金買いを促した。
銀は反発。プラチナは3日続落した。