今年3月、電車内で痴漢行為をしたとして東京都迷惑防止条例違反容疑で逮捕された男が、警視庁の連行中に逃走していたことが17日、分かった。同庁は同日、同容疑で男を逮捕した。同庁地域総務課は「油断があったと言わざるを得ない。再発防止に努める」と話している。
地域総務課によると、男は都内に住む40代の会社員。容疑について「覚えていない」と供述しているという。
男は3月26日未明、JR総武線の電車内で高校3年の女子生徒に痴漢行為をしたとして、JR平井駅(東京都江戸川区)のホーム上で乗客らに取り押さえられ、小松川署員2人に引き渡された。
署員が同駅前の交番に連行しようとしたところ、男は30代の男性巡査長の腕を振り払って逃走。巡査長が追いかけたが見失い、同署が約70人で捜索したが見つからなかった。周辺の防犯カメラの解析などで男の身元を割り出したという。