厚生労働省は20日までに、仕事中にアスベスト(石綿)を吸い込んで肺がんなどになり、2014年度に労災認定を受けたのは1002件だったと発表した。申請は1095件で、いずれも前年度とほぼ同水準だった。
内訳は、中皮腫528件、肺がん390件、びまん性胸膜肥厚52件、良性石綿胸水32件。都道府県別では、東京が122件と最も多く、次いで神奈川の98件、大阪の92件だった。
業種別では、建設業が537件、製造業が355件でこの2つで大半を占めた。
石綿救済法に基づき、労働者が死亡した場合の労災保険の時効(5年)後も遺族に支給する特別遺族給付金の支給決定件数は20件で、前年度より4件減った。〔共同〕