【シリコンバレー=小川義也】米グーグルは19日、元交際相手らの裸の画像をインターネット上に流出させる「リベンジポルノ」について、被害者からの求めに応じて検索結果から削除すると発表した。数週間以内に専用の申請フォームを用意し、受け付けを始める。
削除するのは検索結果のみで、ネット上から画像そのものが消えるわけではないが、被害の拡大防止につながりそうだ。
対象は全世界で、申請フォームは日本語にも対応する予定という。
検索事業担当のアミット・シングハル上級副社長は「検索結果はネット上のすべての情報を網羅すべきだというのが我々の基本的な考え方だが、リベンジポルノは極めて私的で被害者の精神的ダメージが大きく、名誉を傷つけることにしかならない」と指摘した。
リベンジポルノの問題を巡っては、米ツイッターと米フェイスブックが3月、それぞれのサイトの運用ルールを改定。本人の同意がない性的画像の投稿を明確に禁止した。
日本のヤフーも3月末に発表した検索結果の削除基準でリベンジポルノの削除に応じる方針を明示するなど、被害の拡大防止に向けた取り組みが広がっている。