【サンパウロ=宮本英威】ブラジルの警察は19日、国営石油会社ペトロブラスを舞台とした汚職疑惑を巡り、ブラジル建設会社大手2社の経営トップを逮捕した。両社はペトロブラスとの取引においてカルテルを主導して価格をつり上げ、得た利益を与党の政治家らに献金していた疑いが持たれている。
警察はこの日、2社で11人を拘束した。この中に、ブラジル経済界の有力者である、建設大手オデブレヒトのマルセロ・オデブレヒト最高経営責任者(CEO)と、同アンドラデ・グティエレスのオタビオ・マルケス・アゼベド社長が含まれていた。
警察幹部は「捜査の目的は法律が(有力者や富裕層も含め)誰にでも当てはまるということを明確にすることだ」と述べている。