26日の東京外国為替市場で円相場は続伸した。17時時点では1ドル=123円34~37銭近辺と、前日25日の同時点に比べ42銭の円高・ドル安水準で推移している。11時30分すぎに123円23銭近辺まで上げ幅を広げた。日経平均株価や中国株相場の下落で運用リスクを取りにくくなった投資家に「低リスク通貨」とされる円を買う動きが出た。10時前の中値決済でドルの過不足はなかったもようだが、その後は月末決済に絡む円買い・ドル売りが膨らみ、円をじわりと押し上げた。
市場ではギリシャの金融支援を巡るギリシャ政府と欧州連合(EU)など債権団との交渉を見極めたいとのムードが強く、商いは一日を通じて低調だった。そのため「少額の円買い・ドル売り注文でも値が振れやすかった」(邦銀の為替ディーラー)という。9~17時の円の安値は1ドル=123円60銭近辺で値幅は37銭程度だった。
円はユーロに対し4日続伸した。17時時点では前日17時時点に比べ41銭円高・ユーロ安の1ユーロ=138円25~28銭近辺で推移している。ギリシャ懸念と日中の株安、対ドルでの円高傾向などが円買い・ユーロ売りを促した。
ユーロは対ドルでは小幅ながら4営業日ぶりに反発した。17時時点では同0.0003ドルユーロ高・ドル安の1ユーロ=1.1207~11ドル近辺だった。ギリシャ債務問題の先行き不透明感からユーロ売りが出た一方、週末とあって持ち高整理のユーロ買いも入り、ユーロは底堅く推移した。〔日経QUICKニュース(NQN)〕