輸入自動車に関するウクライナのセーフガード(緊急輸入制限措置)が世界貿易機関(WTO)協定に違反していると日本が提訴していた問題で、WTOは26日、同国の違反を認め、撤回を求めた。ウクライナは60日以内に上訴できるが、経済産業省は「可能性は極めて低い」としている。
日本は2014年2月にWTOに提訴していた。経産省はセーフガードによって日本メーカーが年間数億円の追加関税を負担したとみている。
ウクライナは13年4月、3年間の期限付きで排気量1000~1500ccの自動車に6.46%、1500~2200ccの自動車に12.95%の追加関税をかけた。