【台北=共同】台湾・新北市にある遊園地でのイベントの最中に噴射したカラーパウダーに引火、約500人がやけどした火災で、地元当局は29日、パウダーの成分分析など出火原因の究明作業を本格化させた。
当局は、空中のパウダーに瞬時に燃え広がった「粉じん爆発」の可能性が高いとみており、現場の照明やパウダー噴射に使った機材などに異常がなかったか調べるほか、現場から回収したたばこの吸い殻なども調べ、火元の特定を急ぐ。
中央通信社によると28日夜時点で、負傷者のうち約400人が台湾北部の40以上の病院で入院中。負傷者に移植するための皮膚が不足、医師ら病院スタッフの数も十分ではないという。政府は、北部の大病院では不急の診察を控えるよう市民らに呼び掛けている。