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地球の自転速度と標準時のずれを調整するため1日午前、「うるう秒」が挿入された。8時59分59秒と9時0分0秒の間に「8時59分60秒」を入れて1日を1秒長くするが、短時間のずれが予想外のシステムトラブルを起こさないよう、関係機関や企業が対策を進めてきた。
「うるう秒」が挿入され「8時59分60秒」と表示された情報通信研究機構の電光掲示(1日、東京都小金井市)=共同 日本の標準時刻を管理する国立研究開発法人情報通信研究機構によると、うるう秒の調整は世界で一斉に行われ、1972年の導入以来、今回で26回目となる。平日の実施は18年ぶり。 東京都小金井市の同機構には小学生ら約千人が集まり、大きな電光掲示板に「8時59分60秒」と表示されると歓声が上がった。 気象庁は、緊急地震速報の誤りを防ぐため、静岡―三重県沖に設置され、うるう秒のデータを送らない設定となっている海底地震計7台のデータの利用を午前9時前後に約15分間停止。 NTT東日本と西日本の時報サービス「117」では、8時59分60秒を示す際、時報音などを一つ多く鳴らした。 東京証券取引所や東京商品取引所では1日午前9時、正常に取引が始まった。いずれもこの日朝、システムに1秒を挿入して対応した。 納入先のシステムのエラー発生を警戒していた日立製作所の広報担当者は「社内を含めトラブルの報告は受けていない」とほっとした様子だった。 国土交通省によると、航空管制業務や、全国の空港の離着陸に影響は出ていない。 2012年の前回は、会員制交流サイトのミクシィで約4時間、サービスがつながりにくくなるトラブルが発生。運営会社は原因となったとみられる古いシステムを更新し、対応する職員も増員。広報担当者は「万全の対策を取った。問題は起きていない」と話した。〔共同〕 |
「うるう秒」18年ぶり平日挿入 関係機関は事前対策
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