3日午前9時半ごろ、北海道十勝地方の木造2階建てアパートで火災が起きたと119番があった。火元の1階の部屋で、住人の美容師、金野恵里香さん(31)が首や胸から血を流して死亡しているのが見つかり、帯広署は同日、殺人容疑で同じアパートに住む会社員の少年(19)を逮捕した。
捜査関係者によると、2人に交友関係はなかったとみられ、少年は「誰でもよかった」と容疑を認める一方で「夢か現実か分からない」と供述。帯広署は刑事責任能力の有無を慎重に調べる。火災への関与もほのめかしており、現住建造物等放火の疑いでも調べている。
帯広署などによると、金野さんは寝室にうつぶせで倒れていた。少年はアパートの2階に1人で住んでおり、少年の部屋から凶器とみられる刃物が見つかった。
金野さんの部屋の火は約10分後に消し止められ、他の部屋への延焼はなかった。〔共同〕