【アンカラ=佐野彰洋】5日に閉幕した20カ国・地域(G20)の財務相・中央銀行総裁会議で議長役を務めたトルコのユルマズ副首相は6日、日本経済新聞など一部海外メディアの取材に応じ、米連邦準備理事会(FRB)の利上げ時期について「FRBは(金利の)正常化へ徐々に移行していくだろう」と述べた。トルコを含む新興国から資金流出が加速することを懸念し、早期利上げをけん制したとみられる。
G20会議で「バランスのとれた、持続可能な成長の重要性を強調できた」と自賛。世界経済の成長に向け「具体的な改革の実行や格差の是正が重要になる」と総括した。
隣国シリアから多数の難民らがトルコを含む周辺国を経由し欧州に流入している問題に関しては強い危機感を示し、受け入れなどで国際社会の対応が必要だと語った。