【NQNニューヨーク=横内理恵】24日のニューヨーク外国為替市場で円相場は3営業日ぶりに小反発した。前日比10銭の円高・ドル安の1ドル=123円80~90銭で取引を終えた。ギリシャの債務問題を巡る不透明感から米長期金利が低下。日米の金利差縮小を意識した円買い・ドル売りが優勢となっった。
24日のユーロ圏の財務相会合では、ギリシャと欧州連合(EU)など債権団が金融支援の再開を巡って協議したが、合意には至らなかった。25日に再び協議するが、ギリシャの財政改革を巡る両者の溝は深く、合意するには時間が掛かるとの見方が浮上した。
一方で、円は売られる場面もあった。朝方発表の1~3月期の米実質国内総生産(GDP)確定値は前期比年率0.2%減と、改定値(0.7%減)から上方修正された。米金利がやや上昇する場面があり、円売り・ドル買いを誘った。
この日の円の高値は123円77銭、安値は124円38銭だった。
円は対ユーロで反落し、前日比40銭の円安・ユーロ高の1ユーロ=138円75~85銭で取引を終えた。対ドルでユーロが上昇したため、円に対してもユーロを買う動きが広がった。
ユーロは対ドルで4営業日ぶりに反発し、前日比0.0040ドル高い1ユーロ=1.1200~10ドルで終えた。ギリシャ問題を巡る不透明感から、市場参加者は運用リスクを減らすためにユーロの売り持ち高の整理に動いたという。前日に大きく下げていたため、ユーロには目先の戻りを期待した買いも入った。
ユーロの高値は1.1220ドル、安値は1.1169ドルだった。