台風18号の影響による関東・東北地方の水害の被災地では14日午後も警察や消防、自衛隊による行方不明者の捜索が続いた。警察庁によると、午後5時までに確認された死者は7人、重軽傷者は45人。茨城県常総市では15人と連絡が取れず安否が判明していない。
茨城県内では約2600人が避難し、多くの世帯で停電や断水が続きライフラインが元に戻るまでにはまだ時間がかかるとみられる。
一連の水害による犠牲者の内訳は宮城県2人、茨城県2人、栃木県3人。栃木、茨城両県などで1万7935棟が床上、床下浸水した。
国土地理院によると、鬼怒川の堤防決壊による常総市の浸水面積は14日までに、最大時より4分の1の10平方キロとなった。
一方、宮城県大崎市で14日午後、決壊した渋井川の堤防の復旧作業が終わった。堤防が崩れた3カ所に、市内で備蓄していた土砂を運び込み、元の高さの3メートルまで盛り土した。