【ブリュッセル=森本学】欧州連合(EU)の内務・法務相理事会は14日開いた臨時会合で、シリア人などの難民16万人の受け入れ分担を協議したが、結論を10月8~9日に開く次回会合に持ち越した。EUのユンケル欧州委員長は9日に分担義務化を提案し、14日の理事会で合意を加盟国に求めていたが、東欧諸国などの反発が強く、合意に至らなかった。
16万人のうち、6月のEU首脳会義ですでに加盟国による受け入れ分担で合意していた4万人については、早急に実行に移すことで正式合意した。しかし、9日にユンケル欧州委員長が追加提案した12万人分については結論を先送りした。