神戸市議会の会派「自民党神戸」が政務活動費から捻出した金を「陣中見舞い」として会派の市議らに配布したとされる問題で、市議らによる真相解明のための検討会が14日開かれ、同会派の岡島亮介団長は正確な金の流れを記したとみられる「裏帳簿」のコピーと、符合する入出金記録がある預金通帳を所持しているとして、検討会後に市議会議長に提出した。
裏帳簿を管理していたのは政務調査担当だった事務員で、自身は、不正を認めた後に病死した大野一元市議(当時62)の代理人弁護士事務所で、問題発覚後に「初めて(コピーを)見た」と主張。一連の問題に対する自身の関与や会派ぐるみの関与を否定した。
一方、当時の会派団長の浜崎為司市議は「(裏帳簿は)見たことがない」と話した。
1月にも当時の会派市議らに計約700万円が配られたとされる問題については、岡島団長は「50万円を受け取った。原資は確認しなかった」と話し、浜崎市議は「記憶にない」と答えた。