16日の東京外国為替市場で円相場は4営業日ぶりに反落した。17時時点では1ドル=120円25~28銭と、前日の17時時点と比べて67銭の円安・ドル高で推移している。15日の米株高や、16日の日経平均株価の上昇を受けて投資家のリスク回避姿勢が後退し「低リスク通貨」とされる円を売る動きが優勢だった。中国・上海株式相場が取引終盤にかけて急速に上げ幅を拡大すると、投資家心理が一段と改善して円売り・ドル買いが進んだ。ただ、米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を控えた様子見姿勢も強く、持ち高を積極的に傾ける動きは限られた。
9~17時での円の安値は120円43銭、高値は120円10銭で値幅(高値と安値の差)は33銭だった。
円は対ユーロで反落した。17時時点では1ユーロ=135円44~48銭と同23銭の円安・ユーロ高で推移した。
ユーロは対ドルで続落した。17時時点では1ユーロ=1.1262~65ドル近辺と同0.0044ドルのユーロ安・ドル高水準で推移した。米個人消費が堅調との見方から、ドル買い・ユーロ売りが優勢だった15日の海外市場の流れを引き継いだ。〔日経QUICKニュース(NQN)〕