大阪府寝屋川市の中学1年、平田奈津美さん(13)と友人の星野凌斗さん(12)の遺体が見つかった事件で、平田さんの殺人容疑で再逮捕された契約社員、山田浩二容疑者(45)が、平田さんが殺害された2日後、立ち寄った千葉県内で軽ワゴン車内を清掃していたことが16日、捜査関係者への取材で分かった。
府警によると、山田容疑者はこの車を2人の連れ去りや平田さんの遺体の運搬に使用したとみられる。車内からは平田さんのDNA型とほぼ一致する血液反応が検出されたが微量だったことから、府警は同容疑者が証拠の隠滅を図った疑いがあるとみて調べる。
捜査関係者によると、山田容疑者は平田さんが殺害された2日後の8月15日、勤務先の福島県に戻る途中に千葉県に立ち寄り、知人男性と飲食店を訪れるなどしていた。同容疑者は男性と合流する前に、車内を清掃したとみられる。
同13日夜に発見された平田さんの遺体には30カ所以上の切り傷があり、相当量の出血があったとみられる。一方で同21日に府警が同容疑者を逮捕後に車内を検証したところ、目に見える血痕はなく、髪の毛など遺留物もわずかだった。