空きビルを再生した宿泊施設で訪日観光客をつかめ――。北九州の台所、旦過市場のそばにレストランを併設した宿泊施設「タンガテーブル」が開業した。
旅行者らが気軽に泊まれるゲストハウスで、6階建てビルの4階部分(約600平方メートル)に開設。ベッド数は67床で、ドミトリー(相部屋)や個室、4人部屋を備える。料金はドミトリーで1泊2800円から。レストランは和食が基調で、主に旦過市場の食材を使った料理を提供する。
宿泊客が市場などで購入した食材を自分で調理できるスペースも設けた。増加している外国人客らの利用を見込んでおり、すでにフランスや台湾などから予約が入っているという。
昨年3月の「リノベーションスクール@北九州」をきっかけに事業化。遊休不動産の再生計画を建築士らが提案する取り組みで、同スクールを運営するまちづくり会社、北九州家守舎の嶋田洋平社長らが6100万円を投じて改修した。国土交通省の外郭団体、民間都市開発推進機構から1500万円の出資も受けた。