米韓首脳会談の開催発表直後、テキサスから戻りホワイトハウスに到着するトランプ米大統領=4日、ワシントン、ランハム裕子撮影
米ホワイトハウスは4日夕、トランプ米大統領と韓国の文在寅(ムンジェイン)大統領との首脳会談を5月22日にホワイトハウスで開催すると発表した。6月初旬までの開催を目指す米朝首脳会談を目前に控え、両首脳間で最終的な意見調整をはかるのが目的とみられる。
ホワイトハウスは声明で「トランプ、文両氏は4月27日の南北首脳会談に引き続き、朝鮮半島問題の進展について緊密に連携する」と明記。両首脳は南北首脳会談の板門店宣言をもとに、北朝鮮の非核化に向けた具体的な措置などについて協議するとみられる。
米朝首脳会談をめぐっては、トランプ氏は4日午前、記者団に「日時と開催地が決まった。間もなく発表されるだろう」と語った。朝鮮半島の軍事境界線を挟む板門店が有力だが、シンガポールなど第三国も候補になっている。
一方、ホワイトハウスは4日、ボルトン大統領補佐官(国家安全保障担当)と韓国大統領府の鄭義溶(チョンウィヨン)国家安保室長が同日に会談したと発表した。ホワイトハウスによると、鄭氏はボルトン氏に対し、南北首脳会談の詳細について説明したという。一方、両氏は「韓国における米韓両国の防衛体制を変更する計画はない」ことを再確認した。
米ニューヨーク・タイムズは3日、トランプ大統領が国防総省に対し、在韓米軍の規模を縮小させる案を検討するよう指示したと報道した。トランプ氏は4日、記者団に「(在韓米軍縮小の話は)テーブルの上にはない」と否定。ボルトン氏も鄭氏に対し、在韓米軍縮小案の可能性を打ち消したとみられる。(ワシントン=園田耕司)