【リオデジャネイロ=共同】米地質調査所(USGS)によると、チリ中部沖で16日午後7時54分(日本時間17日午前7時54分)ごろ、マグニチュード(M)8.3の地震があった。
チリ当局は全土に津波警報を発令。中部コキンボで約4.5メートルの津波を観測するなど、各地で津波が起きた。地元メディアによると、中部イジャペルで建物の崩壊などにより1人が死亡、9人が負傷した。
米ハワイの太平洋津波警報センターはペルー、エクアドル、日本、ハワイにも津波が到達する可能性があるとしている。
震源はイジャペルの西46キロで、震源の深さは25キロ。チリ当局は沿岸部の住民に避難を呼び掛けた。現地ではM6以上の余震が続いた。イジャペルでは日干しれんがでできた住宅が倒壊するなどした。
在チリ日本大使館によると、日本人が負傷したとの情報はない。
チリは地震多発国として知られ、2010年2月にはM8.8の地震が発生。津波などで500人以上が死亡した。